クロスバイクを売った
クロスバイクを売った。
40000円で買って28000円で売った。
金額にのみ着目すると12000円の損ということになる。
しかし私は後悔していない。
懐を寒くした12000円には自転車本体の価格と私の「クロスバイクに乗ってみたい。」という願望をかなえるための必要経費が含まれているからである。
この一件を通じて自分の考え方のクセに気が付いた気がする。
とにかく体感してみる。そのための費用は無視しがちである。という点だ。
クロスバイクに乗って通勤したらどんな状況の変化が表れるのか、体感したかった。事前にネットで調べると、体力を消耗して仕事がはかどらないとか、長く続かないといった悪い評判も多々見受けられた。それでも私はクロスバイクを買った。結果、前述の通り、疲れて帰宅するのがストレスになってしまいほとんど乗らない日が続き、売却に至ったのである。それに自転車は気軽に足として使うものだという固定概念がぬぐいきれなかったことも要因にあると思う。
買ってだめなら売る。やってダメならやめる。このくらいのフットワークの軽さが人生を豊かにするのではないだろうか。